マングローブカヌー

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幅の広い大きな深緑の川にぽつりと黄色のカヌーが浮かんだ。カヌーを漕ぐのはこれが3度目。「体が動きを覚えているから。それにカヌーは足を使わないし、歩くのとは違って、上半身をうまく使えばそんなに疲れないし。」だから、70歳くらいのおじいちゃんも現役でカヌーを漕ぎに来ることもあるそうだ。またひとつ、たのしみが増えた。おばあちゃんになってもカヌーを焦げるように、たくさんカヌーで冒険をしよう。腕じゃなくて体幹、それから体重を使ってテコの原理で。右、左、右、左。カヤックは滑らかにスーッと細長い線を引いて進んでいく。時折、大勢の観光客を乗せた小型の船がやってきては、脇を通り過ぎる。遊覧船が去ると、世界は再び動きを止めた。無音。無風。無人。つられて漕ぐ手を止める。目を閉じる。鼻から大きく息を吸い込む。空気は美味しい湧き水のように、ひんやりと、そして少しだけ甘い。カヌーの数日前に別の川で遊覧船に乗ったとき、船長がマングローブは他の植物に比べて、取り込む二酸化炭素の量と吐き出す酸素の総量が多いと説明していた。
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支流に入り進んでいくと、どんどん川幅が狭まりマングローブを近くで観察することができるようになる。植物というより動物のよう。じっと泥に浸かっているけれど、今にも根っこが手足となって巨神兵のようにのしのし歩き出しそう。鮮やかな明るい緑の葉と、茶色の木の幹と、黒い根っこ。マングローブ。不思議な生き物だ。海水と淡水が入り混じる水で生息するという。塩水で生きている動植物は他にもいるだろうか。
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ぐんぐんと上流へ。森の巨人に会うのだ。少しずつ海水の濃度が薄まりマングローブが視界から消え、シダ植物やつる植物の亜熱帯ジャングルへと様相が変わる。再度カヌーを下りて樹齢400年の巨木、サキシマスオウノキのもとへ。

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往復17kmのカヌー。天気に恵まれた最高のカヌー日和。

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