はてるま

DSC_1892楽しみのひとつは、すばらしい料理人との出会い。

ナナ子さんの頭の中は、常に料理のことでいっぱいなのだ。食べ物がどうやったらより美味しく成仏するか、そればっかり考えている。それはまるで、『食堂かたつむり』の主人公、倫子のよう。けれど、あっちは架空のお話だが、「はてるま」のナナ子さんは実際の料理人だ。大変なこともたくさんあるだろうに、それもすべてふわりと懐に抱きしめて、おいしい料理に昇華させる。(作家:小川糸)

DSC_1893生姜、黒糖、シークワーサー果汁、パイナップル酢、レモングラス、シナモン、ピパーツ、月桃、秋ウコン、島唐辛子。これは石垣島ジンジャーエールの材料。西表島では「はてるま」で夕飯を食べた。カウンターに座り、一人分の料理を適当に見繕って出してもらった。カウンター越しに眺める調理場。そして調理場で黙々と料理を作るナナ子さんの息子さん。これから刺身にして出すという採ったばかりの青い魚を持ち上げて、明るい笑顔とともに見せてくれた。西表島でそこら辺に生えている長命草という野草は癖があるけれど島魚の南蛮漬けによく合う。パパイヤの煮物もホクホク柔らかくてとてもおいしかった。もう。すべて。全部。おいしいのなんの。しあわせってこのこと。


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